- 2009-08-28
- ビジネス・経済・キャリア | 新書・文庫
著者:武藤 滋夫
出版社:日本経済新聞社( 2001-01 )
価格:¥ 903
新書 ( 242 ページ )
ISBN-10 : 4532108292
ISBN-13 : 9784532108298
現在東工大の教授である著者のコンパクトなゲーム理論入門書。
2001年に刊行された本でありやや古びた感は否めないが、入門書で盛り込まなければならない内容は全て網羅されている。
ゲーム理論では、他の人々がどのような行動をとるかを常に考慮に入れながら、自分がどのような意思決定をするべきかを明らかにする理論である。人と人との関係から、企業、国家の関係までゲーム理論の応用範囲は広い。社会科学全般や生物学、国際関係学など横断的な研究が盛んな分野である。
その中で、最も研究熱心なのが経済学分野であり、今の経済学はゲーム理論なしには語れないだろう。
とはいえ、ゲーム理論の全網羅的な日本語教科書はまだ少ない。洋書や翻訳書はいくつかあるが、入門書として四則計算だけで理解できる教科書はこれくらいだろう。
何も経済学徒だけではなく、社会科学に興味のある読者は積極的に読んだほうがいい。
目次は、
ゲーム理論を学ぼう
非協力ゲーム(行動決定が同時に行われる場合;行動決定が時間をおいて行われる場合)
情報不完備なゲーム
2人協力ゲーム:交渉ゲーム
多人数協力ゲーム:特性関数形ゲーム
進化と学習のゲーム理論
全くの初心者や経済学徒でない場合は、最初のゲーム理論を学ぼう、非協力ゲームと情報不完備ゲームあたりまでカバーしていればゲーム理論の全体像はつかめる。
この本を踏み台に、次の専門書へステップアップするとよいだろう。
著者が大学で教鞭をとっているゲーム理論の講義資料は、オープンコースウェア(OCW)で無料で閲覧できる。是非、本書とともに目を通しておいたほうがよい。
ゲーム理論の最初の一歩、横書きで読みたいと思うはずの一冊。


