- 2009-08-27
- ビジネス・経済・キャリア
出版社:東洋経済新報社( 2009-08-24 )
価格:¥ 690
雑誌 ( ページ )
ISBN-10 :
ISBN-13 : 4910201350896
米国発祥のオンラインブックストア アマゾンの実態を探る記事。
普段何気なく使っているが、アマゾンのサービス側面ではなく企業体としてのアマゾンに焦点を当てた記事。タイトル通り、知られざるアマゾンの姿である。
設立は、1995年。今では社員数20,000を超える超巨大企業へと成長した。アメリカでは全米最大のBarnes&Noble(バーンズ&ノーブル社)を抜き、今では全米最大級の書店として君臨する。
記事目次をピックアップしてみると、
P.38 “債務超過”から“優良企業”への軌跡
P.40 “新・流通帝国”大河の深奥に迫る!
P.43 “ケチ”だが自由なアマゾンの社風
P.46 ジェフ・ベゾスとは何者か│倹約家は宇宙を目指す
P.48 米国出版最終戦争 キンドルが変える出版業界“旧秩序”
P.50 西海岸のユーザーに聞く!│「どのようにキンドルを使っていますか?」
P.53 INTERVIEW│米ソニー・エレクトロニクス デュプティプレジデント 野口不二夫
P.54 マイクロソフトも震撼、アマゾンの“クラウド力”
P.56 日本人も虜にする“カイゼン経営”
P.58 写真で読み解くアマゾンの物流力
P.62 幹部を直撃 渡部一文(書籍等)/瀧井 聡(物流)/ローレン川崎 (ファッション)
P.64 INTERVIEW│ジャスパー・チャン アマゾンジャパン社長
「サイト内部に競争環境をつくりたい」
P.66 5人の読書の達人が語る│あの人のアマゾン論
本田直之/勝間和代/土井英司/小山龍介/三輪裕範
P.70 アマゾンの強さはどこにあるのか?樋口 理×中嶋 淳
P.72 ニッポンのトップサイトの戦略 独走を守れるか、楽天の迎撃策
P.74 競合他社はどうする?楽天ブックス/セブンアンドワイ/ビーケーワン/e-hon
P.76 「アマゾンは将来リアル店舗に向かう」 経営コンサルタント 神田昌典
P.77 キーワードで読み解く出版業界の「仕組み」
P.78 デジタル新秩序、覇権は誰の手に?
P.80 出版社、書店、印刷会社、取次… キーパーソンに苦境からの脱出策を聞く
P.82 「古本併売」と「雑貨」が書店生き残りのカギ
P.83 ネットユーザー1000人アンケート│「どのように本・雑誌を買っていますか?」
P.84 実は日本は電子化先進国 ケータイから始まる日本の出版革命
P.86 INTERVIEW│佐藤秀峰 漫画家
「漫画雑誌はいずれなくなる。だからネットで発表する」
面白かったコンテンツは、アマゾンがどうして日本市場で成功できたのかという記事。
2000年に日本に上陸したアマゾンであるが、そのときは既にオンラインブックショッピングは存在していた。紀伊国屋書店のオンライン版があり、ビーケーワンがあり、現在のセブンアンドワイがあった。記事では、システムのサービスレベルの高さ、膨大な書籍ラインナップ、強固な物流体制をあげている。さらに、最も重要なのは米国アマゾンに登録されている日本人が20万人近く存在していたことを挙げている。
要は、洋書を買うような知識レベルの高い人々が既にアマゾンファンとして相当数存在しており、彼らのような知識人達のバイラル効果は非常に高く、それが日本版アマゾンの後押しをしてくれていたということだ。
アマゾンでは、アマゾンというひとつの市場の内部に競争原理を働かせる仕組みを持っている。例えばマーケットプレイスでは、新古品を取り扱っている。それがアマゾン商品と並列に並んでいる。まさにアマゾンとマーケットプレイスでの販売者の競争である。また、販売者同士でも価格や商品ラインナップ、利便性などで競争している。
この競争原理が作用し、より購入者に喜ばれる仕組みを提供できるという。
日本にはなく現地アメリカアマゾンにしかないサービスも数多くあり、何気なく使っているアマゾンの巨大さ、そして緻密に計算されたサービスの裏側が垣間見れる。
ドットコム企業の草分け的存在であるアマゾンの実態を探ることは、同時にIT社会のプロトタイプとして見えてくる。
たった一冊の本を通じて出会うアマゾンの全てを知ることのできる一冊。


