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【書評】アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか-濱野 智史

書評

アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか

著者:濱野 智史

出版社:エヌティティ出版( 2008-10-27 )

価格:¥ 1,995

単行本 ( 352 ページ )

ISBN-10 : 4757102453

ISBN-13 : 9784757102453




Gooele、mixi、ニコニコ動画。いまのインターネットの話題をさらうサービスたち。
巷に氾濫するインターネット本では「Googleをどのように活用するか、mixiにおけるコミュニケーション方法指南、ニコニコ動画の話題の作り方」こんなタイトルが泳いでいる。

しかし、本書のアプローチはそれとは異にする。取り上げるサービス群は何ら変わりないが、サービスを解析する視点が違う。

キーワードは「アーキテクチャ」だ。

本書は学術本であり、情報社会論の学問領域に分類される。サービスの使い方というユーザー視点ではなく、なぜこのような仕組み・設計(システム的な意味ではない)がなされているのかという俯瞰的な問題設定である。

中でも秀逸なのが、2ちゃんねるやmixiが、なぜ日本で流行った・流行っているのか?という問題定義に「日本人=集団主義」という構図から半ば自然発生的に生み出されたサービスという答えを提示している部分だ。

「ムラ的共同体→内輪→世間に個人が埋没」

そして、この世間・社会に個人が埋没する過程がSNSでも起きているという。それが日本人にとっては快感・安心感であるとも言う。

日本人=集団主義という図式は今に始まった指摘ではない。
しかし、WEBサービスとは個人主義的な議論が多い。それを覆す本書は読む価値がある。

なぜセカンドライフよりもミクシィが日本で流行るのかがわかる一冊!

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