著者:池上 彰
出版社:ホーム社( 2005-10-20 )
価格:¥ 1,785
単行本 ( 248 ページ )
ISBN-10 : 4834251209
ISBN-13 : 9784834251203
池上彰氏の「そうだったのか!」シリーズのアメリカ編である。
そうだったのか!シリーズには他に現代史・日本現代史・中国などがラインナップされている。元々は単行本であったものを、文庫化したものが本書だ。
池上氏は、NHKの記者からキャスター、ジャーナリストという経歴である。時事ニュースに対してはひとつのポリシーがあり、「難しく思われがちな社会の出来事を、なるべくわかりやすく噛み砕く」というのがそれであり、本書でもそれは貫かれている。
読者対象は、恐らく高校生から読める程度のボキャブラリーであるが、社会人にとっても有益な本であることは間違いない。
毎日、報道されるアメリカのニュースは知っていても「アメリカ」自体を知っている・理解している人は少ないのではないだろうか?
そんな人にとって、アメリカを「宗教国家」「連合国家」「帝国主義国家」「銃を持つ自由の国」「移民の国」「メディア大国」の視点で分かりやすく解説してくれている。
本書だけで、アメリカの専門家になることは出来ないが最初の一歩には最適だろう。
例えば、シュワちゃんこと、カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネッガー氏は大統領には決してなれない。州知事になれる彼が、なぜ大統領にはなれないのか、立候補すらできない。それはアメリカ大統領になるには「アメリカで生まれた」という条件があるからだ。
こんな小さな情報でも、知っているのと知らないのとではニュースの読み方に決定的な差がでるだろう。
また、本書が優れている点はアメリカに対しての感情が表面化されていない点だ。あくまでもアメリカという国を解剖するのが本書の役割であって、客観性が貫かれている。
この手の本は、アメリカに追随するのはイイだのワルイといった主張が根底にあることが多い。しかし、元NHK記者というだけあって、またこども向けのニュース番組をやっていただけあって、主張を強制しない。あくまで中立・客観的である。だから素直に読める。
夏休みが終わる前に、中高生にも読んでもらいたい一冊。
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