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【書評】悪魔の辞典-アンブローズ ビアス

書評

新編 悪魔の辞典 (岩波文庫)

著者:アンブローズ ビアス

出版社:岩波書店( 1997-01-16 )

価格:¥ 819

文庫 ( 318 ページ )

ISBN-10 : 4003231228

ISBN-13 : 9784003231227




その名も『The Devil’s Dictionary』、1911年に刊行された辞書である。
ただし、単語は平凡でも、定義内容は痛烈な社会批判、ブラックユーモアに溢れたセンセーショナルな辞書である。


エッジの効いた単語をいくつか。

幸福…他人の不幸を眺めることから生ずる快適な感覚。

歯医者…お前の口に金属を入れ、お前のポケットから硬貨を引き出す男。

平和…二つの戦争の時期の間に介在する、だまし合いの時期。


この悶々と頭によぎりそうな思いを、見事に一文にしてくれている。

社会を批判するということは、いつの世にも必要なことである。批判となる対象は時勢によって異なるだろうが、悪魔の辞典ではそれが普遍なのだ。いつの世にも当てはまる事項とそれへの批判なのだ。

だからこそ、100年たっても色褪せずに改編なく行き続けている。


政治…主義・主張の争いという美味のもとに正体を隠している利害関係の衝突。私益のために国事を運営すること


本日9月16日をもって、民主党による政権が始まった。私益の闘いにならぬよう祈るのみである。

誰もが持つ社会への悶々とした思いを、至極明快な言葉で痛烈に批判してくれる気持ちいい一冊。


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