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【書評】ラ・ロシュフコー箴言集-ラ・ロシュフコー

書評

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫)

著者:ラ・ロシュフコー

出版社:岩波書店( 1989-12-18 )

価格:¥ 945

文庫 ( 370 ページ )

ISBN-10 : 4003251016

ISBN-13 : 9784003251010




著者のラ・ロシュフコーは、正式にはラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世といい、17世紀フランスの貴族である。

社会風刺というよりは、むしろ辛辣な人間風刺であろう。

箴言集というだけあって、言葉は明快にして鋭利。まるで鋭利な刃物のような切れ味であり、人間の本質であって欲しくないと言わざるをえないほど辛辣である。

1つ1つ書評などできない。いくつかの公爵のお言葉だけで鋭利さは伝わるだろう。

我々は、我々と同意見の人でなければ分別ある人とはまず言わない。

一度も恋の話を聞かなかったなら、恋なんか決してしなかったろうと思われる人間がたくさんいる

凡人は概して 自分の能力を超えることを全て断罪する

恋する男女が一緒にいても全然退屈しないのは、いつも自分たちのことばかりしゃべっているからである



洞察に優れた見方と読むか、穿った見方と読むか、紙一重の本だ。

ただ、この箴言集を超える箴言集は数世紀たっても刊行されていないというのは事実である。例えあまりにも鋭いとはいえ、これが読み継がれているという事実は、社会がこの見方を欲している証ではなかろうか。

自らに向けられた言葉と思った瞬間に、凍り付いてしまうようなクールな一冊。

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