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【書評】贖罪-湊かなえ



『告白』に続く湊かなえ作です。告白なんかと、物語のリズムは似ている気がします。

誇るべきところは空気のきれいさ、夕方六時にはグリーンスリーブスの音色。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺人事件。犯人と目される男の 顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる――これで、私の罪は、償えたので しょうか? 衝撃のベストセラー『告白』の著者が贈る、新たな傑作。

とある小学校で起こった少女殺害事件を1つのキーとして、その事件周辺の登場人物のそれぞれの人生をつづった小説です。タイトル通り、罪を償うということはどういうことか、それを4人+αの人生を通じて徹底的に追求します。

告白もそうですが、相変わらず負の連鎖です。この4人の人生を負の連鎖で追って追って追いかけて、最後にひとつの贖罪がおわる。そんな物語です。

ついでに、1人称で語られる文章構成も告白と同じです。でも、やっぱり何かが違う。読み終わった感覚も、読んでいる最中のだるさも同じ、でも今回は「たった一つの言葉」の重みがある。告白には実行した行動があったけど、今回は言葉が主導的な役割を果たす。

言葉の重みをかみしめながら、はぁ結局最後まで読んでしまったと感じるはず。

装丁が、ブルーべりーとイチゴのミックスのような絵なもんで、つい先日知人に「それ、何の漫画ですか?」といわれました。

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